小学生の夏休みに集まっておこなうというイメージが強い「ラジオ体操」。他にも、プールの前にラジオ体操の時間が設けられている場合も多いです。そんなラジオ体操について、子供の頃は「義務だから」仕方なく取り組んでおり、それ以外にはこれといった印象を抱いていませんでした。ところが、20代後半になって久しぶりに取り組んでみて驚きました。ラジオ体操は、体の各部位を短時間でほぐすことができる、非常に効率的なストレッチだったのです。私はそれまで、デスクワークで固まったから肩を回そう、首が凝るから首を動かそう…と、体の部位に不調を感じたら、その都度その不調に合わせたストレッチを行ってきました。
それが不要だったというわけではありません。特に固まっている部位は、ピンポイントでほぐせるようなストレッチを行った方が体のためになります。しかし、ラジオ体操を行ってみて、「肩よりもふくらはぎの方が凝り固まっている!」「全く自覚していなかったけど、腰の凝りが半端じゃない!」など、自覚があった肩や首だけではなく、体の各部位がまんべんなく凝っていることに気付いたのです。そして、それらの凝りが、1度ラジオ体操に取り組むだけで、まんべんなく緩和されました。そのことに気付いてから、私は平日も休日も、毎朝欠かさずラジオ体操に取り組むようになりました。
すると、運動不足の体には意外にも程よい運動になりますし、血行が良くなるためか目もしゃっきり覚めるようになり、いいことずくめでした。何より、全身の不調をいっぺんに予防できるのが嬉しいです。時間も5分とかからないので、忙しい朝にもぴったりですし、飽き性の私でももう何か月も継続して続けられています。続けることで、体がどんどん軽くなっていることを自覚できるのも嬉しいです。また、子供の頃に取り組んだ記憶があるので、ノスタルジーな気分にもなれ、少し元気が湧きます。これからもずっと、ラジオ体操だけは欠かさず行うことを心がけていきたいと思います。